Paul Rodgers
バッドカンパニーは以前に書きましたが、ソロシンガーとしてのポール・ロジャースの作品から、彼が敬愛するブルースの巨星マディ・ウォーターに捧げたアルバムのタイトルチューンです。このアルバムへの彼のパワーのかけ方は生半可ではなかったというのは、ゲストとして招かれたギタリストの豪華な面々から一目瞭然ですね。ジェフ・ベックを筆頭にギター小僧垂涎のラインナップですが、おやっと目がとまるのはまずリッチー・サンボラで、ポール・ロジャースとボンジョビという意外な交友関係を想像すると楽しいものがあります。それから、やはりブライアン・メイ。昨年電撃的に再結成されたクイーンのボーカリストとしてポール・ロジャースが迎えられれたのは記憶に新しいところ(どちらかというとクイーンの人たちが彼とやりたかったという感じ?)ですが、伏線はこのアルバムにあったのかな、などと思いながらちょっと探していたら超お宝映像を見つけてしまいました!このページの最下部にあるリンクから、2004年11月に行われたHall Of Fameの授賞式でのポール・ロジャース&クイーンのライブをタダで見ることができます(ネットってやっぱり素晴らしいなあとつくづく思います)。で、見てみると、パフォーマンスはPCの小さな画面でも会場の興奮がビンビン伝わってくる鳥肌モノの完璧さで、ポール・ロジャースの艶のある伸びやかな声がまるでひとつの楽器のように心地よく響き渡り、魂をロックしてくれます。かつてストーンズやパープルからの誘いを断って自身の音楽を追究しただけあって、超一級品のロックとはこういうボーカルなんだなと心服してしまいます。すっかり温厚な顔つきになられたブライアン・メイがとても嬉しそうにノリノリでプレイしてるのもほほえましい。偶然見つけた映像に興奮してクイーン話ばかりになってしまいましたが、このアルバムは一曲々々というより全体を通じて彼のブルースとロックへの深い思い入れというか慈しみが滲み出ている名盤というのは承知のうえで、オープニングのアコスティックナンバーの静かなエネルギーが好きなのでこの曲を挙げさせていただきました。昔から女性コーラスの使い方もカッコいいなと思ってたんですが、この曲でも見事なアレンジで聴かせてくれるのもうれしいです。
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Barbra Streisand
74年の全米年間ヒットNo.1に輝く、バーブラ・ストライザンドの切ないバラード。同名映画(邦題の「追憶」も上手い)の主題歌で、ネスカフェのCMソングにも使われていた、今やスタンダードとも言える名曲です。14歳中学2年の時で、洋楽と共に洋画にも興味津々だったので「スクリーン」を買って新作は本で読み、小遣いをやりくりして名画座で旧作○本立てを観て、という感じだったので封切りでは観れなかったのですが、映画も時代背景を上手く表現した悲しい恋の物語でグッドでした。ロバート・レッドフォードもかっこいいし。ちなみに中古車輸出商社社長のM氏(トーゼン英語ペラペーラ)によると、The Way We Wereという表現は「あまりよくなかった想い出」というニュアンスがあるとかで、なるほどです。バーブラ・ストライザンドは女優か歌手か判別しがたいスーパースター(判別の必要はないけど)ですが、このあとバリー・ギブとエロティックにデュエットしたウーマン・イン・ラヴやギルティもよかったなあ....。
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Otis Redding
魂を揺り動かすようなボーカリストという人が何人かいるとしたら、間違いなくそのうちのひとり、オーティス・レディング。68年の大ヒット曲で、今もオリジナルで、また多くのカヴァーで渋くメローに聴かせてくれる、ドッグ・オブ・ザ・ベイ。自分の曲がチャートを駆け上がるのを見ることなく前年に飛行機事故で26歳で亡くなるという劇的な生涯が残念でありまた神々しい存在となって今でも語り継がれる人です。この曲の口笛が少し寂しげなのはそういうことを考えてしまうからか?
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Frank Zappa
現役社会人バンドベーシストで友人のセールスマンA君がご贔屓のアーティスト、フランク・ザッパ79年の組曲風ナンバー、ジョーズ・ガレージです。反抗と気骨の人生を貫き通して93年に他界してしまったザッパのことをバランス感覚抜群で誰からも信頼されるキャラクターのA君がお好みというのも個人的には興味深いところですが、とにかく破天荒なイメージのザッパさん、60年代から活躍でカウンター・カルチャーに対抗したかと思えばドラッグもお嫌い、そしてコマーシャリズムも否定とこれでよく音楽業界で生き抜けたもんだなあ...と言うのは凡人の感想だと思い知らされるのが、やはりその音楽性の深さ。ロックンロール、ブルース、ジャズ、R&B、果てはテクノのテイストまであらゆるものが詰め込まれているのに、小難しくなく楽しいサウンドが多いというのが驚異的な実力勝負のアーティストでした。このスピリチャアルな生き方と高度な音楽性に、当時ほんの子供だった僕はついていけなくてしっかりと聴いたことがなかったのですが、この歳になってゆっくり聴いてみると、そのハートウォーミングな声のせいか、アレンジとは裏腹になんだか落ち着くという、やっぱり不思議なアーティストです。(京都のこの曲のタイトルと同じ名前のCDショップにA君に連れて行ってもらったことがあるのですが、ミーハーな僕はKISSのライブDVDを買ってしまったのでした....)
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Herb Alpert
今までのラインナップとは少しフィーリングが違うかな?と思いながら、今日はハーブ・アルバートの79年の全米No.1ヒットであるライズをご紹介したいです。AORとフュージョンの全盛期にぴったりハマったこのナンバー、大学の下宿が同じでいつもGTOで女の子を追いかけていた(失礼!)下宿のM先輩が買ってきたアルバムをすぐ部屋で聴かせてもっらって「うわ、トランペットってカッコよかったんや」と思ったのと、ウイスキーのCM(←たぶんですが)で印象的に使われていたことで記憶に残ってる名曲です。この人は1960年代のロック創世記からある時はミュージシャンとして、ある時はコンポーザーとして(カーペンターズもこの人が育てましたね)、そしてある時はビジネスマンとして(言わずと知れたA&Mレコードの創始者にしてAのヒト)ずっと音楽シーンを生き抜いてきた多羅尾判内のようなお方です。1935年生まれということで今はなき僕のお袋と同じ生年だというのにも何か感慨深い。A&M売却後も一ミュージシャンとして悠々のライフスタイルとそれを築いた才能が羨ましい業界のフィクサー的スターのひとりです。このアルバム、ジャケットのアートワークもカッコよかったなあ。
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MANHATTANS
80年、とくれば例によってAOR及びブラコンブームの絶頂期で、当時のこのジャンルのヒットチューンの中でも特に甘ーい、スイートソウルという呼ばれ方をしていたスローバラードです。マンハッタンズを知ったのはこの曲からなんですが、60年代から活動しておられたらしく日本でいえばキングトーンズみたいなポジショニングのグループでしょうか?名前はニューヨークのマンハッタンではなくカクテルからつけたらしいのですが、なるほど、いわゆるソフィストケイトされたバーで出来れば綺麗な女性と一緒に聴きたいお洒落な一曲です(当時はあんまりお金もないしもっぱらクルマで聴いてましたけど)。
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COMMODORES
ゴールドラメラメのジャンプスーツを着たダンス&ファンク路線により、70年代のディスコブームの中で一定の成功をおさめていたコモドアーズですが、78年にThree Times A Ladyを聴いたときには、曲の美しさとコスチュームとのギャップにインパクトを受けた覚えがあります。その後ライオネル・リッチーの才能が爆発、翌年のStillでバラードコンポーザーとしての地位を揺るぎないものとした彼は81年に脱退してソロでも大成功....という風に、コモドアーズ=ライオネル・リッチーというイメージをどうしても持ってしまうのですが、その風貌からは想像できない(すいません)、メロディ自体が切なくて悲しいこういうナンバーはまさに彼の十八番ですね。後年のエンドレス・ラブなどに比べてプリミティブというかポップスとしての洗練度では及ばないと思いますが、バラードとして訴えかける力はこの頃の楽曲の方が強かったように思います。当時の多くの青少年が行っていたように僕もバラードだけを集めたカセットテープなんぞを作ったりしていたのですが、スリータイムズ・ア・レイデイは外せないお約束チューンでした。
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Bobby Caldwell
ミスターAORの称号も誉れ高い、ボビー・コールドウエル!日本でしか売れなかったとかいうネガティブな意見は置いといて、この曲及びアルバムが発表された78年に大学生になりたてほやほやだった僕にとっては、同じ下宿のM先輩と一緒に聴き倒した懐かしーいナンバーです。マンハッタン生まれのマイアミ育ちという経歴が醸し出す独特のソフト&メローな「スタイリッシュとは俺のことじゃあ!」と自信に漲る楽曲の数々が、バブル前夜の日本でウケました。当時はボズ・スキャッグスと比較されたりしてましたが、この人の音楽の持ち味は、ボズのような正統派には出せないカッコいい下品さ(=たとえばミッキー・ロークが持ってるみたいな雰囲気)にあったように思います。80年代後半頃からパーラメントのCM以外では名前を聞かなくなったなと思ってたら、ボズやピーター・セテラに楽曲を提供したりしてコンポーザーとしてしっかり活動なさってたんですねぇ(92年にはなんと日本レコード大賞外国アーティスト賞も取ってた!)。このアルバムの頃の楽曲も含め、最近また再評価されてるようでうれしい限りです。
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THE HUMAN LEAGUE
パンク+テクノという感じの音楽が80年代初め頃に台頭した時期があって、この曲はそんなジャンルから飛び出した81年のヒットチューン。男2名+女2名のユニットなので「テクノ・アバ」という言われ方もしていたみたいですが、かといってあだ花などではなく、「愛の残り火」という演歌風邦題がぴったりの、情念的な匂いもするグッドチューンです。この曲による彼らのプレゼンスが、その後のデュラン・デュランやカルチャークラブの成功に繋がっていったという見方もあるらしいです。就職したこの当時、全国的に「カフェバー」という業態の飲み屋さんが乱立していたのですが、そんなお店で終電もなくなり「どないしょー、まあええか、もう少し飲んでいこう!」とノー天気なこと言いながらシンガポール・スリングなんぞを飲んでた時に、よくかかってたなあ...。
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Norah Jones
しっとり聴きたい名曲満載のノラ・ジョーンズのデビューアルバムからのスマッシュヒット。新人ながらグラミーも受賞した才能豊かな女性で、ジャズの名門「ブルーノート」への憧れとこだわりがすごいらしく、このアルバムもレコーディング中に「ブルーノートの○○のようなアレンジで」とか「○○のブルーノートの感じの音で」とか言いながらできあがった作品らしいです。ジャズはあんまりよく知らない(Cool Struttin'がいいのは知ってる)のですが、こういうのは聴きやすくてGOODですね。
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