VAN HALEN
ハードロックが市民権を得てコマーシャル的にも一気に花開いた80年代を代表するバンド、ヴァン・ヘイレンの代表作1984から、聴くだけで元気百倍のジャンプです。このアルバムで名物ボーカリスト(というと軽くて失礼?)のデイヴィッド・リー・ロスが脱退してしまうのが残念なんですが、なんと言ってもこの曲はあの名ビデオクリップを語らぬわけにはいきますまい。所狭しと駆け回り飛び上がり回転しながらJUMP!と雄叫びをあげるデイヴィッド・リー・ロスの胸毛チラリむちむちラメワンピースが光り、エディ・・ヴァン・ヘイレンのライト・ハンド奏法が炸裂する、超お気楽な輝く映像はホントに見ていてすかっとしました。ヨッちゃん(野村義男氏)が「それまでのハードロックのリードギタリストは難しい顔をして演奏するのが当たり前だったが、エディが史上初めて笑いながら弾いていた」とコメントしていましたが、そのとおり!あのこぼれるような笑顔がこの曲の完成度をさらに高めたと言っても過言ではないでしょう、さすがヨッちゃん鋭いね!全体を通してもジャンプに代表されるようなハードポップロックとでもいったらいいようなキャッチーで楽しいナンバーのオンパレードの名盤で、アートワークもかわいくクリエイティブでOKです。
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Nick Heyward
ギター・ポップという分類の音楽についてはそんなによく知らないのですが、ヘアカット100から独立した83年にニック・ヘイワードが放ったヒットアルバム「風のミラクル」収録の「想い出を風にのせて」です。僕が就職した頃の人なのですが当時はよく知らずにいて、iPod使うようになってからゆっくり聴いてみようという気になったアーティストのひとりです。レコードコレクター誌の80年代ベストアルバムにも選ばれていてその選評どおりのエバーグリーンなサウンドが最大の特徴で、まさにBGMにぴったり。アカット100時代からアイドル風プロモーションだったようですが、確かにルックスはジャニーズ系かも。
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Philip Bailey & Phil Collins
アース・ウィンド&ファイアーのリードボーカリスト、美しいファルセットのフィリップ・ベイリーが85年にソロ・リリースしたヒットチューンで、仕事中のクルマの中でよく聴きました。当時は社会に出たばっかりで希望職種ではなかったがやってみたら案外面白かった営業職として外まわりが基本の日々でしたが、この曲がかかると何かハンドルも軽くなった覚えがあります。収録アルバムをプロデュースしたのが、UK大物プログレバンドGENESISのドラマー(ピーター・ガブリエル脱退後はボーカル兼リーダー)のフィル・コリンズで、この曲では独特のハスキーボイスをひっさげデュエットでも参加していて、ベイリーの高音ウラ声とのコントラストがアップテンポの楽曲に深みを与えていい味を出してます。フィル・コリンズはスープリームスのYou Can't Hurry Loveのカバーでもヒットを飛ばすなどしてましたが、プログレからポップロックへ転向した(というかできた)ところがドラマーならでは!と、妙なところで感心してしまう人でもあります。
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REO SPEEDWAGON
ラジオなどで超久しぶりにかかったりして曲名などを思い出せなくてもボーカルやサウンドですぐに誰かはわかるREOスピードワゴン。苦節10年でいきなりブレイクした80年のアルバム「禁じられた夜」からのヒットチューンです。この時期ハード・ロックをベースとしたメロディアスなサウンドのバンドがアメリカン・ロックシーンで活躍していて例えばジャーニーやフォーリナーなんかがそうですが、REOもそんな流れをくむロックを聴かせてくれるバンドです。彼らの場合この曲のように特にバラードが特徴的で、リズムセクションのアレンジはハードロックなのにメランコリックなイメージすらあるエコー気味のボーカルミックスが醸し出す独特のサウンドが美しく、音全体の佇まいが素晴らしいです(こういうのをパワー・バラードというらしい)。大学生のとき初めてこの人たちのクレジットを見たときに「レオ・スピードワゴン」と読んでて笑われてしまいました....。アールイーオー・スピードワゴンですので念のため。
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DEEP PURPLE
70年代の全盛期に既にその存在が伝説となり、メンバーチェンジを繰り返しながら燃え尽きたディープ・パープル。ツェッペリンとともにハード・ロックという言葉を生み出したといえる彼らの代表曲はやっぱり72年発表のハイウエースターを挙げたいです。伝説的に語られるバンドの場合、メンバーチェンジや音楽性の変化を「第○期」というように表現しますが、このナンバーはディープ・パープル第2期のナンバーであり、この時期を黄金期とするファンのカリスマであるイアン・ギランのボーカルが炸裂しリッチー・ブラックモアのギターが唸りをあげながら酒池肉林的サウンドで押しまくる、まさにハード・ロックの原点であり古典であり聖域であるような、つまりハード・ロックの代表曲ですね。冷静なリズムセクション2人と、ギターに絡むでもなく唯我独尊的なジョン・ロードのキーボードもいい味を醸し出していて、「紫の炎」以降のちょっとブルージーなパープルもいいけど、やっぱりこの時期が黄金期なんでしょう。80年代半ばに第2期のメンバーで再結成されてましたが、時代背景の違いもあり往年のようなプレゼンスがなかったのがちょっと寂しい。大学時代、ソレックス2発のGTOに乗ってた名古屋出身のM先輩が「高速でこの曲をかけるとたまらんだぎゃあ」みたいに飛ばすのがとっても怖かったのを思い出すナンバーです。
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BOSTON
78年に発表されたボストンのセカンドアルバムのタイトルチューン。オーバーダビングやミックスを繰り返していそうなのに美しい透明なサウンドなのが印象的な名曲です。なにしろ発売時の「驚異の新人!」というプロモーションがものすごく、当時さっそく購入した友人A君のところで聴いたのですが、触れ込みに違わぬものすごい分厚いギター+クリアーなボーカルにびっくりしたのを覚えています。アートワークも宇宙的な独特のサウンドをうまく表現していてピッタリですね。リーダーのトム・ショルツはMIT出身の超インテリギタリストで自宅に最新機材満載のレコーディングスタジオを(デビュー前から!)持っていたらしくて、さながらエンジニアリング・ミュージシャンといったところ。不思議なサウンドも彼の凝りようがなせる技のようです。もう解散していると思ってたのですが未だ活動中ということで、アルバムリリースが76年以来4枚だけ!というのも驚異的なバンドです。凝ったサウンドづくりをアメリカ人がやると、(UKとはひと味違って)こういう音楽になるんだなあと思います。
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DURAN DURAN
多分ロキシーミュージックなどが源流だと思うのですが、ニューロマンティックという言葉でカテゴライズされたいわゆるビジュアル系のバンドが80年代半ばに活躍しました。デュラン・デュランやスパンダーバレーといったところが代表格ですが、アイドル系のロックバンドでは終わらずに複雑な遍歴を歩んでいるところがデュラン・デュランの面白いところ。後にパワーステーション(ジャケットデザインが迫力あってよかった!)というセッションユニットしたり、007のテーマ曲をやったりという具合で「単なるプロモーショナブルな寄せ集めではなかったんや」と反省させられる人たちです。もちろん「ファイアイアイアイア、アッア....」というフレーズが心地よく耳に残るこのThe Reflexは、ノリ&サウンドのかっこよさは一級品!ライブの映像を、これでもかとカットインさせた臨場感たっぷりのビデオクリップも思い出します。冷静に聴いてみると、転調のプロセスや構成にやはりUKの遺伝子を感じさせてくれますね。MR2やクレスタなど何故かビスタ系のクルマばっか乗り換えていたOさん(20代半ばの頃に同僚だった)のカーステでこの曲よくかかってたなあ....Oさん今は何乗ってはるんかしらん?
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PROCOL HARUM
自分の勝手な感想とはいえ、こういう風な批評めいた文章を俺なんかが書いていいのかと思う曲があるのですが、このWhiter Shade of Paleなどはその代表のようなナンバーです。プロコル・ハルムのデビュー曲として発表されたのが67年なので僕は小学校に入学したばかりで当然リアルタイムでは知らないのですが、音楽的モノゴコロがついてから初めて聴いたときには、その格調の高さに圧倒されたというか神々しさに直立不動になったというか、とにかく独特の世界観ともいえる音楽性に打ちのめされたという感じでした。ゲイリー・ブルックはバッハと「男が女を愛する時」に影響を受けてこの曲を書いたらしいのですが、イントロのオルガンから始まる叙情的でスケールの大きいこの曲は、心が落ち着くようでもあり涙が出そうな感じでもあり、いつ聴いても不思議といろんな琴線を刺激してくれます。内外の多くのミュージシャンがカバーしていますが、桑田佳祐さんが2004年末のAAAコンサートで想いをこめて歌い上げておられたのが印象的でした。
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