Sheena Easton
81年のデビューでいきなりブレイクしたシーナ・イーストン。このデビュー曲と次作モーニング・トレインは、当時ホントにどこでもよくかかってました。知的な風貌や歌声で正統派ポップシンガーというイメージが強く、同じ頃のMTVでレオタードで頑張っていたオリビア・ニュートン・ジョンとポップクイーンの座を争っていたように思います。オリビアのデビュー以来の変貌ぶりもしたたかでしたが、この正統派歌姫も低迷期打破となったのはL.A.&ベイビーフェイスのプロデュースによる大イメチェンでしたね(プロモート的には完全に「プリンスの女」みたいな....)。途中007のテーマソングも歌ったりして、進化しながら着実にキャリアを重ねているところはさすがです。
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ABC
前から気になっていた難波のロック・バー(70年代-80年代の洋楽をかけてくれる同年代の方がマスターで気さくに飲めるバーのことを勝手にこう名付けてます)に昨晩初めて行ったら、悲しきサルタンの渋いマーク・ノップラーに続いて、ABCのルック・オブ・ラブが大音量でかかりました。82年発表のナンバーで、当時著しく台頭したUK発のダンサブル・ポップの代表作、懐かしかったなあ。アルバムジャケットのスタイリッシュさからも解るように、同ジャンルで活躍したヒューマンリーグやペット・ショップ・ボーイズと比べた場合、ABCのサウンドの特徴はとにかくハイセンス&お洒落で、スリリングとも言えるメロディやエモーショナルな大人のボーカルが、いやがおうにも夜の巷を盛り上げてくれたものでした...。80年代前半のミナミの夜をノスタルジックに思い出す、今聴くと何故かほろ苦いナンバーです。
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Paul Young
56年生まれですから僕より少し上ですが、まあ同世代とも言える歌のとびっきり上手いポール・ヤングの85年のヒットチューンです。ブルー・アイド・ソウルの肩書きが納得の渋いボーカルで、本家ブルー・アイドのホール&オーツの名曲カバーです。ポール・ヤングバージョンはイントロのジェット機のSEがちょっと演歌的演出で泣かせます。彼のボーカルのキーワードは「情熱」。とっても熱い心意気をブルージーに歌い上げるところが、ブルー・アイド・演歌ってところです。個人的には、どちらのバージョンもちょっと思い入れのあるナンバーで、いつ聴いても感じ入るところがあったりします。ポール・ヤングは喉を痛めたりして(=説得力あるエピソードです)少し第一線から退いていた時期もあったようですが、ネルソン・マンデラのトリビュート・コンサートに参加したりして、着実に活動は続けられてるようですね。
♪from Lyrics Search Engine (←Paul Young版ではないのですが...)
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SUPERTRAMP
79年にヒットしたアルバムブレックファスト・イン・アメリカからのヒットチューン、ロジカル・ソング。音楽性は異なるのですが、10年選手で下積みを積んで奇しくも同じ年にブレイクしたREOスピードワゴンと何となくイメージの重なるスーパートランプの、独特の甲高いボーカルがハマるナンバーです。ちなみにこの場合のトランプとは、カードではなくて「流れ者」という意味らしいです。スタイルはポップソングなのにどこか深い陰影みたいなものを感じる音だと思っていたのですが、もともとこの人たちはUKプログレがそのルーツとのことでナルホド納得ですね。この年、クルマの免許を取って親父のオンボロブルーバードでよくかけながら走った懐かしい曲です。
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Rupert Holmes
昨日、クリス・レアを書いていたら思い出したので今日はルパート・ホルムズです。79年発表で「ヒンム、ヒンム、ヒンム~」というサビのコーラスパートが今でも耳に残るこの曲、イントロのベースラインも印象的でした。ルパート・ホルムズはバーブラ・ストライザンドのアルバムプロデュースで70年代初頭に脚光を浴びたのがそのキャリアのスタートとのことですが、これは知りませんでした。僕が大学に入学した頃からのAOR旋風の中、ソフィストケイトされた大人のロックというアレンジ(つまりAORですが)と独特のヒューマンタッチなボーカルで、この曲やエスケイプなどのヒットを放ったのですが、この頃チャートを賑わしたシティ・ポップというジャンルの他の人と同様、最近はあまり名前を聞きませんね。ソングラーターとしての実績も十分な人なので、きっと知らないところで作品プロデュースなんかをされてるのかも。
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Chris Rea
渋い声と心地いいスローメロディでヒットしたフールですが、クリス・レアのデビューヒットだったとは知りませんでした。余裕のあるボーカルや醸成されたサウンドから、当時はキャリアのある人が世に出たナンバーなのかなと考えていたのですが。Fromアイルランドということで、AORの範疇ながらアメリカンとはどこか微妙に違うノリを感じます。オシャレな作風からはちょっと想像できませんが、デビュー前は工事人夫やセールスマンもしていたらしく、この曲のあとちょっと名前を聞かなくなってましたがベスト盤でまた復活!若い頃聴いたときはルパート・ホルムズとイメージが重なってしまってたのですが、この歳になってリラックスして聴くと何かノスタルジックな印象もあって味わい深い曲です。
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THE CLASH
パンクというジャンルについてはあまり多くを知らない(聴いていない)のですが、79年クラッシュがリリースしたロンドン・コーリングは確かにカッコいい曲でした。コアなクラッシュ及びパンクファンの方にはこのアルバムはあまり評価されていないようなのですが(そう言えばパンク好き銀行員のT君とこのアルバムの話題になった時も彼のノリは悪かった)、西海岸系&AORというノーテンキMUSICの王道で育った身としては、「意外と聴きやすい名盤かな?」と感じてしまいます。英国病真っ只中のUKの社会問題を強烈に叫んだ彼らは、存在そのものがパンク(なんせ「衝突」という名前ですし)。「ビートルズもローリング・ストーンズもエルヴィス・プレスリーも必要ない」というコメントに誇り高いアイデンティティが凝縮されていますが、そのちょっと黒っぽさを感じるシンプルでパワフルなサウンドからは、ビートルズやストーンズで育った者が聴いても充分伝わる何かがあるわけで、音楽というものが素晴らしい理由のひとつが例えばこういうことだと思います。
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BEE GEES
77年の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」で一気にイメチェンして大ブレークした3人兄弟のビー・ジーズ。彼らが火を付けたディスコサウンドは、やがてストーンズ、ロッド・スチュアート、キッスにまで拡がるという世紀末的展開を見せるのですが、このナンバーはぐっと遡って60年代の彼らの出生作。原点である爽やかなハーモーニーが切ないメロディに乗って淡々と響く佳曲で、出身地のイギリスでの大ヒットにより世界への道が開けた記念すべき一曲です。同じ時期にヒットしたメロディフェア(こちらも映画「小さな恋のメロディ」の主題歌でしたね)とよく似た感じの曲ですが、マサチューセッツはコード進行がオーソドックスで弾きやすいのに美しくて、アコースティックでボロロンとやると何となくすぐキマる、つまりギターの入門曲としてもおすすめです。ビー・ジーズの曲ではこれとナイト・フィーバー時のHow Deep Is Your Loveが好きなんですが、2003年にモーリス・ギブが亡くなっていたんですね....知りませんでした。ご冥福をお祈りします。
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Earth Wind & Fire
77年、僕が高校生の時に一大旋風を巻き起こしたアース・ウインド&ファイアーの代表曲です。邦題の「宇宙のファンタジー」というコトバがその音楽性と相まってとても印象的ですぐに覚えた記憶があります。サウンドは、とにかく強烈なインパクトがありました。70年代のソウルミュージックを代表するアースですが、その音楽性を「ソウル」という一言で語るにはあまりに難しい。R&B、アフリカン、ラテンというような多様なテイストを織り込んで生み出されるグルービーサウンドは、やはり言葉では表現不可能な感じがします。ドラマティックに始まるイントロも感動的ですし、セクシーなリズムセクションと眩しいホーンセクションに乗って響き渡る、透き通るようなファルセットのフィリップ・ベイリーのソロと、分厚い3声コーラス。あまりに気持ちがよくて「テラピー効果があるのでは?」と思ってしまいます。彼らのナンバーではセプテンバーなどのアップテンポももちろんGOODですが、バラードも出色で、特にデビッド・フォスター作のAfter The Love Is Goneは不朽の名パフォーマンスといえるでしょう。この時期、ディスコブームの中にあっても他のソウル系とは一線を画す風格が当時から漂っていた、まさにスーパーバンドの名がふさわしい人たちです。
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NENA
締め切りに追われて鬼のような顔つき(だったと思う)で黙々と企画書を書いていたら、FM802からなんとも懐かしい「ロックバルーンは99」が流れてきました。独特の軽快なビートが張りつめたアタマを明るくほぐしてくれたような感じがします。84年に発表されたこの曲、ドイツ語で全米No.1を獲得した画期的なナンバーで、ベルリン出身の5人組は瞬く間に世界的なトップポップバンドになったのでした。他の曲はあまりよく知らないのですが、とにかく当時ホントによく流れていたこのナンバー(英語バージョンの方)、ちょっとテクノっぽくまたちょっとパンクっぽくもあって、軽快なキーボードのリフと英語を舌っ足らずに歌う個性的なボーカルが心地いい。一度聴けばすぐに耳に残る、80年代が懐かしくなる良質のポップソングですね。その後あんまり名前を聞かなくなって一発屋的なイメージですが、ドイツ語のオフィシャルサイトなんかもしっかりあって、まだまだご健在のようでなによりです。
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