J.D. Souther
昨日のTrouble Againもやや50年代の風合いですが、同じく79年発表のJ.D.サウザーのヒットチューン、ユア・オンリー・ロンリーもフィフティーズの匂いぷんぷんの、優しくて力強いロッカ・バラードです。言うまでもなく、70年代西海岸ミュージックシーンの大物のひとりですが、自身の活動に加えて他のアーティストへの楽曲提供やアルバムへのサポート参加など、フィールドが広くて捉えきれない人で、リンダ・ロンシュタットに曲を書いたかと思えばイーグルスのアルバムに参加したりと、自由奔放に好きな音楽をやってます的なところがカッコいい。この曲収録のアルバムには、グレン・フライ、ドン・ヘンリー、ドン・フェルダーが参加していてもう殆どイーグルスですし、そのうえジャクソン・ブラウンまで入ってるという、ウエスタン・オール・スターズ!AORの全盛期でそのような音楽のひとつとしてプロモートされてましたが、実はリラックスして楽しめる大人のロックンロール満載のアルバムでしたね。
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The Three Degrees
昨日分のジグソーのことを「日本でだけ云々...」と失礼な思いこみでいたのですが、この方々も日本でだけではないかも知れない。子供の頃、夜のヒットスタジオによく出ていたスリー・ディグリーズのヒットナンバーから、天使のささやきです。このほかにも「荒野のならず者」というヒットもありましたが、何となくメロディが和風な感じが否めず、もちろん悪くはないのですが、テレサ・テン+麻生ようこの英語版というイメージが当時から抜けないんです....。アレンジやサウンドはAORのルーツのようなスタイルを持ってるんで、嫌いではありませんけどね。
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The Ronettes
いかにもダイアナ・ロスのシュープリームスがキャピキャピで歌ってそうなナンバー、ビー・マイ・ベイビーはロネッツの63年のビッグヒット。アメリカングラフィティの世界を歌にしたらこういうのになります、という感じの古き良き夢見るアメリカの恋の歌です。桑田バンドもライブで演ってましたがキマってました。きっと、桑田さんもお好きなんでしょうね。(ちょっと更新サボってて後追いでアップです)
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Roberta Flack
ネスカフェのCMが耳に残って離れない「やさしく歌って」はロバータ・フラックの73年の名曲ですので、僕が中学1年生の時のヒットなんですね、息が長いナンバーです。原題を直訳すると「やさしく殺して」となって、何となく邦題と意味合いが違うような気がするのですが、まーいいとして、ロバータ・フラックって有名なのにカリスマ的でないというか大ブレイクしないというところが不思議な人です。サウンドに黒っぽさが無いような気もするのですが、調べてみると大卒でクラシック専攻していてボーカルはオペラを学んだらしい。うーん、ちょっと正統的すぎるところがソウルフルな感じがしない原因かも....。でも、この曲はやっぱり名曲だと思います。
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Michael Franks
昨日分がジプシー・キングスだったのとは無関係ですが、今日は77年のマイケル・フランクスのアルバム「スリーピング・ジプシー」からのヒットナンバー「アントニオの歌」です。いわゆるAOR系の人でサウンド的にはフュージョンでありセールスプロモート的にはソフト&メロウという、この時期以降の音楽シーンを先取りしたようなスタイリッシュな楽曲で、渋い声で気怠く囁くように歌うボーカルがバックのジャズ+ボサノバ風のアレンジと重なって、まさに大人向けのセクシーな一曲ですね。バックミュージシャンが超豪華で、ジョー・サンプル、ラリー・カールトン、デビッド・サンボーンなどジャズ/フュージョン界の大物がずらりの贅沢なアルバム。ちなみにアントニオさんとはボサノバ生みの親といわれているアントニオ・カルロス・ジョビン氏のことだそうです。日本車を外国に売りまくっている友人のM社長ととあるバーで音楽談義してた際に「アントニオの歌、よかったなぁ」とぽつりと言ってたのを思い出しました。
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George Harrison
昨日分がリンゴ・スターだったので引き続きということでジョージ・ハリソンの同じ73年のスマッシュヒット、ギブ・ミー・ラブを。ビートルズ時代はジョンとポールという圧倒的な存在にいつもプレッシャーを感じ続けたためか途中でインド音楽に走ったりしましたが、彼の代表作でもあるホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープスを発表した68年頃から突然フッ切れたように才能を開花させたジョージのハイライトは70年のオール・シングス・マスト・パス。で、これはその3年後に発表されたナンバーですが、個人的にはオール・シングス....は3枚組というのもありまた何となく求道的なイメージ(=ジョージのキャラそのものですが)が強くてきちんと聴いてなくて、それよりもこの曲のような軽めのヤツの方がジョージの曲では親しみがあります。例えばビートルズ時代のヒア・カムズ・ザ・サンとかフォー・ユー・ブルーとかサムシングとかもそういう意味で好きなのですが、求道的でシニカルなジョージもいいけどハンサムな笑顔でメジャーコードのギターをかき鳴らしている方が良かったのにと考えたりします。ただ、バングラデシュのようなプロジェクトを主宰したり、その後もトラヴェリング・ウィルベリーズのようなチャリティを呼びかけたりと、ビートルズの4人の中では最年少でありながら社会性のある活動にいち早く目を向けたのも継続的に活動していたのも彼であり、尊敬すべき真面目な人でした。88年にはセット・オン・ユーで15年ぶりに全米No.1を獲得したりしながら、彼らしくストイックに活動を続けていたのですが、もう亡くなってしまって3年を超えてしまいました。追悼コンサートのDVDを観たいなあと思いながら未だなんですが、この曲はジェフ・リンが演ってるようで、きっといいんだろうなあ。
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Bill Labounty
78年発表ですが、その後もAORのスタンダードとして永遠の名曲となったThis Night Won't Last Forever。大学生の頃クルマには欠かせなかった、ビル・ラバウンティ渾身のナンバーです。なんといっても「声」が抜群にグッドで、ダンディなのに素朴で温かい人間味のようなものも感じられるところがこの人の歌の真骨頂。当時風に表現すると「アーバンでメロウなメロディ」を、シンプルなアレンジにのせているところも楽曲の素晴らしさを引き締めていると思います。この曲のサポートでレイ・パーカーー・Jrとリー・リトナーが参加していたり、またピーター・セテラ、スリー・ドッグ・ナイト、ボビー・コールドウェルといった面々がカバーしていたりしていて、ミュージシャンからの評価が高い人のようで、一発屋的なイメージもあったのですが現在もいろんなアーティストに楽曲を提供されたりとしっかり活動されてるみたいで何よりです。10年あまり前の柳葉さんとミポリンのドラマでも使われていましたね。
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Rupert Holmes
昨日、クリス・レアを書いていたら思い出したので今日はルパート・ホルムズです。79年発表で「ヒンム、ヒンム、ヒンム~」というサビのコーラスパートが今でも耳に残るこの曲、イントロのベースラインも印象的でした。ルパート・ホルムズはバーブラ・ストライザンドのアルバムプロデュースで70年代初頭に脚光を浴びたのがそのキャリアのスタートとのことですが、これは知りませんでした。僕が大学に入学した頃からのAOR旋風の中、ソフィストケイトされた大人のロックというアレンジ(つまりAORですが)と独特のヒューマンタッチなボーカルで、この曲やエスケイプなどのヒットを放ったのですが、この頃チャートを賑わしたシティ・ポップというジャンルの他の人と同様、最近はあまり名前を聞きませんね。ソングラーターとしての実績も十分な人なので、きっと知らないところで作品プロデュースなんかをされてるのかも。
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SWING OUT SISTER
FM802で、割と定期的によくかかるこの曲、UK発の男女ユニット、スウィング・アウト・シスターのお洒落なナンバーです。この人たちのことはこの曲以外殆どよく知らないのですが、AOR風のアレンジにちょっとジャジーなスパシスを効かせたサウンドで、万人受けするだろうと思われるクールな一曲。何も考えずにリラックスして聴けるってのが、いわゆるひとつのAOR風なんですよね。
♪from Lyrics Search Engine
↓コメンターに教えてもらいました
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James Taylor
どの楽曲もハートウォーミングなジェームス・テーラー。とりわけタイトルも優しいこの曲は、メロディー、アレンジ、ボーカルの全てが彼の音楽性を端的に表現してくれる真骨頂的ナンバーだと思います。最近はもう悠々自適でしょうからあんまり名前を聞きませんが、久しぶりに聴いていると純粋で無垢でという永遠のイメージが今もアコースティックギターの音色とともに漂ってきます。この曲オリジナル収録のアルバム「JT」が最高傑作という評価のようですが、76年発表のベスト盤Greatest Hitsの方は「ワーナーブラザーズ史上屈指のヒット作となり、1100万枚を売り上げ、今も枚数を重ねている(byアマゾン)」とのことで驚きです(僕も10代の頃LP買って30代でCDも買ってしまいましたけど)。長女が嫁の腹の中でいるときに、生まれたらこの曲をギター弾いて歌ってやろうと練習を重ね、いざ生後3ヶ月位の頃にポロロ~ンと弾き出すと何やら観客は難しい顔、ついにCome, come, come~のところで泣き出してしまい(感動して、という風ではなかった)、苦節約10ヶ月の親父の努力はもろくも崩れ去ってしまったのでした...。
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(↓こちらはベスト盤)
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