2005年2月の記事一覧

Longer

Dan Fogelberg
79年発表のダン・フォーゲルバーグの名盤Phoenixから、いつ聴いても無垢で透明な美しいアコスティックのロンガーです。60年代のシンガーソングライター的な部分と70年代の西海岸バンド的な部分がミックスされている音楽性がこの人の魅力ですが、彼のマネージャーはジョー・ウォルシュやイーグルスを担当していた人らしく、なるほどねという感じですね。当初はロサンゼルスでそのキャリアをスタートさせたようですが都会生活が肌に合わず、コロラドの農場へ引っ越してから生まれた作品がこのアルバムとのこと(きっとイーグルスの酒池肉林なんかも見ていたんだろうなあ)。この曲のようなバラードの他にもアップテンポなナンバーも収録されていますが、全体を通してどこかほのぼのとした詩情感を感じるのは、このようなバックグラウンドがあるからかも知れません。

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Phoenix
DAN FOGELBERG

Sony/Columbia 1990-10-25
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What You Won't Do for Love

Bobby Caldwell
ミスターAORの称号も誉れ高い、ボビー・コールドウエル!日本でしか売れなかったとかいうネガティブな意見は置いといて、この曲及びアルバムが発表された78年に大学生になりたてほやほやだった僕にとっては、同じ下宿のM先輩と一緒に聴き倒した懐かしーいナンバーです。マンハッタン生まれのマイアミ育ちという経歴が醸し出す独特のソフト&メローな「スタイリッシュとは俺のことじゃあ!」と自信に漲る楽曲の数々が、バブル前夜の日本でウケました。当時はボズ・スキャッグスと比較されたりしてましたが、この人の音楽の持ち味は、ボズのような正統派には出せないカッコいい下品さ(=たとえばミッキー・ロークが持ってるみたいな雰囲気)にあったように思います。80年代後半頃からパーラメントのCM以外では名前を聞かなくなったなと思ってたら、ボズやピーター・セテラに楽曲を提供したりしてコンポーザーとしてしっかり活動なさってたんですねぇ(92年にはなんと日本レコード大賞外国アーティスト賞も取ってた!)。このアルバムの頃の楽曲も含め、最近また再評価されてるようでうれしい限りです。

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What You Won't Do for Love
Bobby Caldwell

Sindrome 1991-08-06
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Trouble Again

Karla Bonoff
「涙に染めて」という邦題のこの曲、79年発表ですから大学に入った年に聴きました。当時の西海岸サウンドシーンは、ホテルカリフォルニアで超ビッグネームになったイーグルスを筆頭に、聴きやすいメロディ+爽やかなコーラス+ちょっと社会性みたいな楽曲を、ロン毛でヒゲのお兄さんがGパン履いてギター(アコスティックとエレキ混成)弾いて....というスタイルが定番だったのですが、そこに現れた清楚な声とルックスのピアノシンガーがカーラ・ボノフで、邦題が表すような女性っぽい歌詞でラブソングを切々と歌う彼女のナンバーはとても新鮮なインパクトがありました。西海岸の女性シンガーとくればリンダ・ロンシュタットですが、この人にカーラ・ボノフが楽曲を提供していたのは有名な話であり、Trouble Againを聴いたリンダが「ぜひワタシに歌わせてぇー」と依頼したのに「この曲だけは自分で歌いたいからぁ」と断ったというのもまた有名な話。有名と言えば、このアルバムのサポートミュージシャンがこれまた当時のウエストコーストの強者ぞろいで、J.D.サウザー、デヴィッド・リンドレー、ジェイムズ・テイラーなど豪華版!ゆえに安心して聴けるビューティフルな恋の歌満載のアルバムであり、ジャケットのワンピースの写真もイヤらしさがないのになんかエロティックで、青少年としてはよかったんです。

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ささやく夜
カーラ・ボノフ

ソニーミュージックエンタテインメント 1997-01-22
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Dance with me

ORLEANS
名曲が多いのにあんまり評価されていないというかあまり話題にならないのが不思議なオーリアンズ。中学生の時にスティーリー・ダンを教えてくれたY君のお兄さんお気に入りのバンドのひとつで、このダンス・ウイズ・ミーは74年発表の爽やかな名曲。とにかくハーモニーが美しすぎてたまりません。アコスティックギターがメインのシンプルなアレンジも清々しくてGOODですが、発表当時のバージョンは重めの別テイクらしいのが意外な感じ。いずれにしても、いつまでも聴けるスタンダードな一曲です。

DANCE WITH ME - The Best of Orleans

Wea/Rhino
1997-06-24
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Sunday Morning

The VELVET UNDERGROUND
連休最後の日曜日なんで、サンデー・モーニング(関口さんではなくてヴェルヴェットです)をば。音楽好き友人のA君というのがいまして今でもサラリーマンバンドで現役ベーシストで活躍してる憎いあんちくしょうなんですが、この人がルー・リード大好き人間で生半可にこのバンドのことを語ろうものなら....というプレッシャーがあるものの書きます。元祖パンクバンドだと勝手に思ってるのですが、ルー・リードの破天荒なイメージや存在感の大きさが一種神格化されていて、ウォーホールが心酔したプロジェクトだというのもあって、やっぱり生半可には聴けないような尖ったスタイルに包まれています。実際シンプルな楽曲でもメッセージ性を感じてしまう、現在の音楽シーンにはない硬派だけどスタイリッシュなバンドです。この曲はギターやアレンジがピースフルでいいっすけど。

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The Velvet Underground & Nico
The Velvet Underground

A&M 1996-05-07
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Take Me To Your Heaven

WILSON BROTHERS
79年に当時のAOR旋風の中で突然現れてスマッシュヒットした、洗練された都会風の一曲でこれもクルマでよく聴いたなあ。コーラスが西海岸のそれで、軽くて耳障りのいい聴きやすいナンバーです。当時は知らなかったのですが、ギターでスティーヴ・ルカサーが参加してたんですね。うーん、そういえばこのハードロック+フュージョン的なギターはあの人ですね。どんなジャンルでも弾きこなす、というイメージ通りです。

アナザー・ナイト
ウィルソン・ブラザーズ ケリー・ウィルソン マーク・オーレリー アラン・クラーク

イーストウエスト・ジャパン 1999-09-29
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La-La Means I Love You

SWING OUT SISTER
FM802で、割と定期的によくかかるこの曲、UK発の男女ユニット、スウィング・アウト・シスターのお洒落なナンバーです。この人たちのことはこの曲以外殆どよく知らないのですが、AOR風のアレンジにちょっとジャジーなスパシスを効かせたサウンドで、万人受けするだろうと思われるクールな一曲。何も考えずにリラックスして聴けるってのが、いわゆるひとつのAOR風なんですよね。

♪from Lyrics Search Engine

Living Return
Swing Out Sister

PolyGram 1994-09-13
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↓コメンターに教えてもらいました

La La Means I Love You: The Definitive CollectionLa La Means I Love You: The Definitive Collection
The Delfonics

Arista 1997-08-26
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Arc of a Diver

Steve Winwood
大学2年の時に「むっちゃカッコええから聴きに来い」と誘ってくれた友人(関係ないけど当時のいわゆるポパイ少年でした)の四畳半の下宿で初めてこの曲を聴いて、スティーヴ・ウインウッドを知りました。シンセを駆使したスタイリッシュなサウンドなのに、その声からか人柄からか、なんか人間味を感じるナンバーで、この曲だけでなくアルバム全体を通して感じる清々しさが印象的な人です。デジタル・インストゥルメント中心のアレンジですが、抑えめのギターのリフが渋く効いていたり、ダブルトラックのボーカルが微妙にズレていたりしているところが、心の琴線に響くのかなあ?天気のいい日に、ゆっくり海岸沿いをドライブしながら「I need my love to translate!」と一緒に歌いたいナンバーです。

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Arc of a Diver
Steve Winwood

Polygram 1990-08-31
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Wham Bam

SILVER
「恋のバンシャガラン」という邦題で76年に発表された名曲。僕が高校生の頃で、雑誌のPOPEYE(今のとは違って当時は木滑&石川コンビ渾身の「一人前の男になるための予備知識マガジン」でした)によって提唱されたライフスタイルの「サーフィン文化」的なコラムで採り上げられたりしてた曲で、サーファーの間で特に人気のあった曲でもあります。シルバーはこの曲収録のアルバム1枚しかリリースしなかったようですが、なんとこのバンドにはバーニー・リンドンの弟さんがいたんですねぇ、びっくり!サウンド的には、ウエストコースト風コーラス+ディスコ風リズムでノリノリのナンバーで、カセットテープに録音してクルマでホントによく聴きいた、懐かしい良い時代の一曲なんですが、さすがにオリジナルアルバムは廃盤のようで残念。ギターの感じを、桑田さんが「波乗りジョニー」でサンプリング一歩手前みたくやってましたが、意識してたのかしらん?

ファースト
シルバー

BMGファンハウス 1995-04-21
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I Shall Be Released

The BAND
ザ・バンドと聞けばボブ・ディランを思い出しますが、バックバンドからスタートしたミュージシャンでここまで伝説的な足跡を残した人達は他にいないのでは、と思うほどのビッグネームです。アメリカ南部の少し泥臭いというかヒューマンな匂いのするサウンドで、軽い気持ちで聴いてはいけないんだ!といつも身構えてしまうのですが、いずれにしても聴き応えのあるバンドです。このナンバーは、中学生の頃からよく通っていたK楽器(=貸しスタジオ付きの楽器屋さん)で、3つくらい年上の当時高校生だったS先輩がフォークギターで弾き語りで聴かせてくれて知ったのですが、S先輩のキャラクターがシリアス系だったんで妙にハマっていて子供心に感動した覚えがあって、The Weightも彼らの代表曲ですが、個人的には、ザ・バンド=I Shall Be Releasedというイメージなんです。

♪from Lyrics Search Engine

Music from Big Pink [Bonus Tracks]
The Band

Emi 2001-08-20
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About

好きな洋楽ナンバーについて感想を綴ったブログのアーカイブです。2004年から2005年にかけては一日一曲アップしてましたが、その後飛び飛びになってフェードアウト...現在は各曲のYoutubeムービーのリンク切れだけをたまーにメンテナンスしていますが、新しい記事のアップは休止中です。

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