The MAMAS & the PAPAS
65年のママス・アンド・パパスの大ヒット曲「夢のカリフォルニア」ですが、僕自身の原体験は78年の映画「カリフォルニア・ドリーミング」でした。それまでも聴いたことはあったのですが、70年代後半からのサーフィン大ブームの真っ只中観たこの映画はとても強いインパクトがありました。サーフィン映画というと同じ頃の「ビッグ・ウエンズデイ」の方が圧倒的に支持が高いと思いますし、役者やストーリーの華やかさからしても正統派サーフィン映画と言えるのが「ビッグ・ウエンズデイ」ですが、当時そんなにテクもないのに下手の横好きで気持ちだけはいっぱしのサーファーだった僕としましては「カリフォルニア・ドリーミング」の主人公T.Tのちょっとズッコケながらもサーフィンに惹かれていく気持ちに(陰ながら)共感していた次第で、いわゆる青春のホロ苦い想い出のひとつというやつです。そんなストーリーにばっちり合ってたこのナンバー(同名だから当たり前ですが)。哀愁を帯びたメロディーラインやパワフルなフラワーチルドレン調コーラスが普遍的な印象をこの名曲に与えてますね。サビのG#7からC#mのところが特に盛り上がって泣けてきます....。調べてみるとママス・アンド・パパスの中心メンバーであるジョン・フィリップスがNY出身というのがちょっと意外なんですけどね。
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ROXY MUSIC
70年代にはおしゃれなグラムロック的イメージだったロキシー・ミュージック(後の「坂本龍一+忌野清志郎」ユニットも思い出します)ですが、大人のモダンポップという感じにイメチェンをはかって大ヒットしたのが82年発表のアルバム「アバロン」。全英No.1にも輝いた名作ですが、僕は1曲目収録のこのモア・ザン・ディスが好きでよく聴きました。なりきりというかここまでやるかというか、ブライアン・フェリーのダンディズムがプンプンするバンドで、ボーカルもナルシズム(というと失礼ですが)の極致で恍惚感いっぱいのサウンドだけど、とにかくカッコいい世界観に彩られた音楽であり「キメのBGM」としては彼らの右に出るものはなかったように思います。日本人がやると米米の石井さんのようにちょっと3の線を入れずにはいられないと思いますが、さすがアングロサクソンは唯我独尊だなあ、と思ってしまいます。
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Jevetta Steele
87年の映画「バグダッド・カフェ」のテーマソングで、映画と共にヒットしたコーリング・ユーです。ジェベッタ・スティールについてはこの曲しか知らないのですが、アメリカの実力派ゴスペルシンガーとのことで、なるほど、この静かなナンバーに潜む独特のパワーというかエモーションはそういうバックボーンからなのですね。今はなき北浜の三越劇場で映画を観たのですが、西ドイツ映画ですがアメリカ中西部の乾いた砂漠が舞台で、うろ覚えのストーリーもよかったように記憶してますが、それよりも撮影というか全体を通して描かれるヴィジュアルが素晴らしかった印象があります(ポスターの水タンク?と空のコントラストが美しいデザインに惹かれて観たようなものでしたし)。映画のシーンに、このちょっとけだるいようなボーカルがばっちりシンクロしてました。DVD出てるようなので、もう一度じっくり観たい気もします。
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England Dan & John Ford Coley
AORブームまっ最中の大学生時代に友人に教えてもらってよく聴いた曲なので、てっきり80年前後のナンバーかと思っていたのですが、このイングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーの「秋風の恋」は76年にリリースされていたようです。この人たち、音楽のルーツ的にはカントリー系のポップスということで、いってみればポコやイーグルスの遠縁にあたるポジショニングのようですが、僕は時代背景的に勝手にAORと断言させていただきます。デュオの名前(特にイングランド・ダン=ダン・シールズが本名らしい)が印象的だったのと、何といってもこれぞAOR!というメロディ&アレンジ、そして爽やかな中にも少し哀愁感のあるコーラスが最高で、当時ドライブ時には欠かせない名曲でした。この頃の一瞬だけしか知らなく、またその後あんまり名前も聞かなくなりましたがその後どーなんでしょうね?
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Suzi Quatro
黒の革ジャンプスーツでオートバイにまたがるイメージが艶めかしかったスージー・クアトロ72年のヒット、ワイルドワンです。これも深夜ラジオ聞き始めだった頃なのでよくABCヤングリックエストで流れてた覚えが懐かしい!彼女のパートというか楽器がベースというのもなんとも言えずセクシーで、青少年にはいい感じの刺激を与えてくれました。この曲をはじめ彼女のナンバーのサウンドは大体がシンプルで少しノイジーなアレンジのハード系ロックンロールでしたが、そういう音とちょっとだけハスキーな声質がバッチリあってたところもよかったっす。日本がご贔屓のようで78年に結婚式を東京で挙げてたんですね、知らなかった。同じような時期のランナウエイズとちょっとイメージが被りますけど、この人の方が好きだったなあ....。
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The Pretenders
邦題がいいなと思う曲はあまりないのですが、この曲はOK!79年プリテンダーズのヒット「愛しのキッズ」です。現在も活動中なので結構長いキャリアですが、僕の場合プリテンダーズのイメージはこの曲のイントロのギターで凝縮されているというか他にはあまり知らないというか、とにかくこのギターの音が最高にカッコいいっす。サウンドもポップ+パンク+ロックンロールという感じでご機嫌だし、なんかセクシーなボーカルのゴッド姉ちゃんクリッシー・ハインドもスタイリッシュでよかですね。活動休止やメンバーチェンジを繰り返しながらも四半世紀にわたってロック界で生き残るのはすごいことだと思います。
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John Denver
懐かしい名前です、ジョン・デンバー。白人の男イルカのようなイメージがありますが、やはりフォークギター1本で歌ってる印象が強いからか?この「太陽を背に受けて」は74年のヒットナンバーで、彼が最も精力的に活動していたのもこの頃だったように思います。当時確かジーンズのCMでも使われていたと思います(エドウィンのシー・ラブズ・ユーとかこの頃のジーパン屋さんは音楽ががよかった)。深夜ラジオを聞き始めた頃であり、この曲や「カントリー・ロード」なんかがよくABCヤングリクエストで流れてました。カントリーをベースとしたポップテイストのある美しいメロディラインの済んだ楽曲が持ち味で、今にして思えばベトナム後のアメリカ人の心を癒したようなポジショニングだったような気もします。自身の名前の冠プロスキーレースを開催するなど、ロッキーマウンテンハイそのものの国民的ビッグスターでしたが、97年に飛行機事故で非業の死をとげられたんですね、残念です。
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Joe Cocker
とにかく声が渋い!現役社会人バンドベーシストA君のイチ押しアーティストのひとり、ジョー・コッカーの作品から75年のユー・アー・ソー・ビューティフルです。直訳すると野口五郎の往年のヒット曲と同じようなタイトルになりますが、当然全然関係なく、60年代末からビートルズやストーンズのサポートキーボードとして大活躍したビリー・プレストンの作品を、独特の酒&タバコでつぶれきりました風ボーカルで静かにかつ情熱的に歌い上げる名曲で、確かパーラメントのCMでも使用されていたように思います。「君はホントに美しい」を延々繰り返すこのナンバー、詩は究極のラブソングですがこの人のボーカルだから聴けるような気もします。ジョー・コッカーといえば、リチャード・ギアが超カッコよかった映画「愛と青春の旅だち」でジェニファー・ウォーンズとデュエットした主題歌Up where we belongも大ヒットしましたが、ボブ・シーガーやブルース・スプリングスティーンなんかとの燻し銀デュエットも聴いてみたい...。
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Rita Coolidge
70年代が続きます。今日はお姉さんっぽい声色である時はややジャジーなスローバラードを、またある時はちょっとカントリーチックなアップテンポナンバーを楽しませてくれた、リタ・クーリッジ。彼女の曲ではボズの名曲カバー「ウィ・アー・オール・アローン」が有名ですが、79年頃の作品だったと思うこのYouが、当時よく通っていた元グラフィックデザイナーのマスターY氏のお店Aハウスでよく聴いた思い出深いナンバーなんです。当時はサーフィンが一大ブームで、サーフィン→ファッション→音楽→クルマ→女の子....という連想ゲーム的カルチャーの渦の中に僕も巻き込まれていたのですが、かといっていつもハレな出来事ばかりあるわけじゃなし、そんなときに時間つぶしによく入り浸ってたのがAハウス。マスターが音楽好きでオーディオセットも結構上等でいろんなアーティストを教えてくれた懐かしいお店です。レコード買ったらまず持っていってかけてもらいコーヒー飲みながらマスターと音楽談義、というコースでした(その後マスターはお店を閉めてデザイナーに復帰しちゃいましたけど)。今はスタバやタリーズやなんちゃらカフェが主流なのでそういうお店もなくなりましたが、こういうお店も古き良き70年代の特徴だったように思います。(ん?曲でなく店の話しだけ?)
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BREAD
昨日中学時代のCrocodile Rockをアップした際に同時期のナンバーを思い出しました。ウエストコーストサウンドの草分け的存在でソフト・ロックというようなカテゴライズをされていたブレッドの71年のナンバー、イフ。21世紀になってもたまーに802でオンエアされることもある名曲です。初めて聴いたのは中学1年の頃だったと思うので73年でしょうか、今もリードギタリストとして活躍するY君に教えてもらいました(例によってY君のお兄さんお気に入りのバンドです)。60年代後半に結成され、当時のエレクトリックサウンドへの反発からデヴィッド・ゲイツを中心としたアコースティック路線でブレイクしましたが、オーリアンズなどと比べるとこちらの方がポップ色もあって売れた理由もなんとなく納得というところ。デヴィッド・ゲイツはソロになっても活躍して今は悠々自適のようで羨ましい(この頃のアーティストの悠々自適はいいなあ、といつも思います)。この曲の魅力は何といってもイントロのため息の出るような美しいアルペジオに尽きますが、昨日分で登場のお金持ち一人息子のW君がこのギターを若干14歳で耳コピーしてました、恐るべしW君!
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