JOURNEY
日産のCMで使われて最近久しぶりに耳にしたジャーニー81年のヒット曲。収録アルバムは彼ら初の全米No.1に輝いたのみならず、営々と800万枚を売り切ったモンスターアルバムでもあります。産業ロックという呼び方でカテゴライズされるバンドの代表格、ジャーニー。シリアスで反社会的なメッセージ性も内包したパンクやニューウェーブへのアンチテーゼとして登場したのが産業ロックで、まあ簡単に言えばヒットを狙って思想性のないポップロックを作るバンドということなんですが、それ故にアーティストとしての評価があまり高くないという側面もあるものの、ミーハーロックファンの僕としてはビジネス的な音楽であってもこういういわばハリウッド的サウンドも好きです。ジャーニーの曲は分厚いアレンジとドラマティックなメロディ(このあたりが産業ロックの面目躍如)にのったスティーブ・ぺリーのハイトーンボーカルが特徴で、どんなシーンにでもあうまさにポップロックの王道。このほかにも「お気に召すまま」や「クライング・ナウ」などクルマでよく聴きました。ちょっとハスキーがかった高い声を聴くとスティーブ・ぺリーの鼻も一緒に思い出してしまいます。
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Cheap Trick
70年代は音楽のカテゴライズが混沌としていた時期なのでいろんなスタイルのバンドが百花繚乱のエキサイティングな時代でしたが、チープ・トリックなんかはある意味そんな70年代を代表するアーティストだったと思います。シンプルなギター中心のスタイルでメロディアスな楽曲をちょっとハード風のアレンジでかわいく熱唱する、という感じでパワー・ポップというような言われ方をしていました。78年に武道館で行われたライブを収録したアルバムはビルボードに1年以上チャートインした金字塔的なアルバムで、ブドーカンがブランドになりつつあった時代だったことも教えてくれます。「甘い罠」という邦題でヒットしたこのナンバー、「ディンナイ、ディンナイ、ディンナイー」のところがポップでとってもええんです。
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Jevetta Steele
87年の映画「バグダッド・カフェ」のテーマソングで、映画と共にヒットしたコーリング・ユーです。ジェベッタ・スティールについてはこの曲しか知らないのですが、アメリカの実力派ゴスペルシンガーとのことで、なるほど、この静かなナンバーに潜む独特のパワーというかエモーションはそういうバックボーンからなのですね。今はなき北浜の三越劇場で映画を観たのですが、西ドイツ映画ですがアメリカ中西部の乾いた砂漠が舞台で、うろ覚えのストーリーもよかったように記憶してますが、それよりも撮影というか全体を通して描かれるヴィジュアルが素晴らしかった印象があります(ポスターの水タンク?と空のコントラストが美しいデザインに惹かれて観たようなものでしたし)。映画のシーンに、このちょっとけだるいようなボーカルがばっちりシンクロしてました。DVD出てるようなので、もう一度じっくり観たい気もします。
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Karla Bonoff
「涙に染めて」という邦題のこの曲、79年発表ですから大学に入った年に聴きました。当時の西海岸サウンドシーンは、ホテルカリフォルニアで超ビッグネームになったイーグルスを筆頭に、聴きやすいメロディ+爽やかなコーラス+ちょっと社会性みたいな楽曲を、ロン毛でヒゲのお兄さんがGパン履いてギター(アコスティックとエレキ混成)弾いて....というスタイルが定番だったのですが、そこに現れた清楚な声とルックスのピアノシンガーがカーラ・ボノフで、邦題が表すような女性っぽい歌詞でラブソングを切々と歌う彼女のナンバーはとても新鮮なインパクトがありました。西海岸の女性シンガーとくればリンダ・ロンシュタットですが、この人にカーラ・ボノフが楽曲を提供していたのは有名な話であり、Trouble Againを聴いたリンダが「ぜひワタシに歌わせてぇー」と依頼したのに「この曲だけは自分で歌いたいからぁ」と断ったというのもまた有名な話。有名と言えば、このアルバムのサポートミュージシャンがこれまた当時のウエストコーストの強者ぞろいで、J.D.サウザー、デヴィッド・リンドレー、ジェイムズ・テイラーなど豪華版!ゆえに安心して聴けるビューティフルな恋の歌満載のアルバムであり、ジャケットのワンピースの写真もイヤらしさがないのになんかエロティックで、青少年としてはよかったんです。
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Suzanne Vega
ボーカルだけで鼻歌のように軽快に唄うTom's DinerがコーヒーのCMでおなじみのスザンヌ・ベガ。87年発表の同じアルバムに収録のLukaは彼女の代表作で、よく知られているように児童虐待をテーマにした楽曲です。アレンジやメロディーはポップ調でキャッチーなのに、歌詞が今日的な社会問題を訴えているのが、さすがにニューヨーカー。スティングもこのアルバムを聴いて才能を認めベタ褒めにしたとか。そんなコンセプチュアルな音楽性と共に、その声も魅力的で、やや舌ったらず風の発音とあわせ聴いていてなんかしら落ち着くような、知的な甘え声とでも言えばいいのか、シンガーとしても雰囲気を持ってる人だと思います。テーマの深刻さはさておき、郊外をドライブ中なんかにも結構ぴったりくるナンバーです。
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THOMPSON TWINS
80年代初頭の音楽シーンで盛り上がったトンプソン・ツインズの大ヒット作。この頃、デュラン・デュランやスパンダー・バレーなどもそうですが、ポップ+テクノ+ビジュアルの3拍子揃ったバンドがブームになってて、そういう流れのひとつというイメージでこの曲を聴いたのですが、いやー、サウンドに感動しました。特にイントロから最後まで続く「トゥトゥトゥットゥトゥ~」というアレンジが醸し出すサウンドの「間(ま)」とでも言うような感覚が気持ちイイです。上手くデジタルミックスされたボーカルもいい味を出してます。当時発売されていた30cmEPにこの曲だけ入ったロングバージョンを持ってて、クルマに同乗した友達に「またコレかいな!」と怒られるくらい、本当によく聴いたナンバーです。
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Dave Mason
昼ご飯を食べにいったアメリカンダイナー風のお店で、懐かしいlet it go,let it flowが流れてきました。大昔にバンドをやってた頃にコピーしたのですが、ベースのノリが出せずに苦労した曲です...。アップテンポであれスローバラードであれ、デイブ・メイスンの作品は楽曲自体もアレンジもボーカルもまとめて「渋い!」の一言ですが、ちょっとメローなこのナンバー、ウイ・ジャスト・ディスアグリーは、この人の個性が際だった名曲だと思います。ギターのアレンジと彼のやや枯れたような声がマッチしていて、特にThere's only you and me and~のあたりの出にくそうに歌う高音のところ、胸に響きます。「ええとか悪いとかやない、オレとお前と、ちょっと意見が合えへんかっただけやんか」という歌詞も大人ですね。
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ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
UK発のエレガントなメロディーメーカー、ジェフ・リン率いるELOの最大のヒットアルバム収録の1曲。大学の時に、ホントに擦りきれるほどよく聴きました。70年代後半~80年代にかけて「ビートルズがまだやっていたら、こういう風な感じだったろう」とよく言われたのがELO。特にポップで美しいナンバーがキラ星のごとくオンパレードしてるのがこのアルバムで、どの曲も好きなのですが、このConfusionは厚いアレンジの中にシンプルなアルペジオがちょこっと光っていたりするノスタルジックな感じの名曲です。アルバム5曲目(LPではB面1曲目)のLast Train To Londonは、当時のディスコでもよくかかってました。
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Albert Hammond
英語の原題よりも邦題の「カリフォルニアの青い空」と言うほうがピッタリきます。基本的には明るいポップなナンバーなのですが、メロディがやや寂しげに感じられるのは、歌詞の内容が「747に乗ってカリフォルニアに来たけど、カリフォルニアのあまりの明るさで虚無感にとらわれて、家に帰りたくなった...」という意味あいの歌詞(英語力あまりないのでニュアンス違ってたらゴメンチャイ)のせいでしょうか?フラワームーブメントなどで新しい価値観を作り出そうとして結局挫折した西海岸コンセプトは、やがてホテル・カリフォルニアの「いやになったらいつでも出て行けるけど決してそうはできなくなってしまう」退廃へと繋がっていくのですが、この曲がすでにそういう精神性を暗示していたような気もします。とはいえ、時代を代表する名曲であることは確かで、「ああ、久しぶりに聴きたいな」と、つい思い出すような歌です。この人の楽曲には「落ち葉のコンチェルト」など、邦題が上手いのが多いですね。
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