MIAMI SOUND MACHINE
アメリカの音楽シーンにおいて大きなリスペクトの対象となっている女性ボーカリスト、グロリア・エステファン。キューバ移民から身を興して成功への糸口を掴んだ努力、順調にスーパースターへの階段を駆け上る途中で降りかかった瀕死の交通事故からの奇跡的な生還、その後の着実な活動など、アメリカ人の好みそうなサクセスストーリーのヒロインそのものですが、当然そのようなバックブラウンドは枝葉の話で、カリビアンならではの生命力を感じる圧倒的な歌唱力こそが彼女の最大の魅力であり、そのボーカルを余すところなく堪能させてくれるのがマイアミ・サウンド・マシーンというバンドだったと思います。いきなり速射砲のようなコーラスで始まり、ラテンビートのパーカッションやホーンが小気味よく効いたダンサブルなサウンドにのって、エネルギッシュな彼女のボーカルが心地よく流れていく....86年発表のコンガを初めて聴いたときに感じた高揚感は今でも覚えています。スペクタクルなサウンド、という表現があるとすればマイアミ・サウンド・マシーンはまさにそのものでした。グロリア自身は現在はソロボーカリストとしての活動がメインとなっていてキューバでも凱旋コンサートを開いたりしたようですね。
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Jigsaw
いつ聴いてもイントロにシビれます。75年、ジグソーが突如としてヒットさせたスカイ・ハイ。日本では何といっても、そう、ミル・マスカラスのテーマとして一世を風靡したナンバーですね。日本でだけウケた曲だと思いこんでたのですが、オーストラリアやドイツでもヒットして、なんとビルボードでも最高3位までいったんですね、失礼しました。切なさのただようボーカルも悪くはないのですが、やっぱりこの歌はドラマティックなイントロがすべてだと思います。
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FIRE INC(Original Sound Track)
ロックンロールの寓話、というショルダーフレーズで84年に公開された映画「Streets of Fire」のクラマックスで、主演のダイアン・レインが(パクパクで)熱唱する挿入歌です。サントラ盤のクレジットを見ると、ファイヤーインクというバンドなのですがこれはこの映画のためのセッションバンドのようで、ミュージカル映画ゆえにサントラミュージシャンも映画のためにつくられたというコンセプチュアルな遊びが、アメリカっぽくていいです。とはいえ曲自体は当然生半可ではなくって、スローパートから始まって最後の超盛り上がりコーラスまで一気に走り抜けるこのナンバー、カッコいいのよねー。映画を観ていなくても勿論心に響く名曲なのですが、暴走族にさらわれてしまった歌姫を救い出したヒーローが、無事ステージに戻ってこの曲を歌い出す彼女を見届けてまた放浪の旅に....というシーンで、真っ赤なボディコンワンピースを着たダイアン・レインが熱唱する映像と一緒に聴くのがやっぱり最高です。映画自体も「寓話」なのでストーリーはシンプルでそれがまたOK、かつウィレム・デフォーの危ないキャラ(この人はプラトーンのような正義派も出来ますがワイルド・アット・ハートでの汚れ役のようなキワモノの方がハマります)がクサくキマってるというのもたまらない!音楽と共に何度も繰り返して観れる名作です。
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Lenny Kravitz
プリンスと並ぶ(と思う)異才レニー・クラビッツのカッコいいナンバー。CMでも使われていました。ほとんど全ての楽器をこなすとかで、ギターもかっこいいのですがサウンドのつくり方が上手いというか、とてもソフィストケイトされていて、どの楽曲も聴いていてホント気持ちがよくなるアーティストです。この曲のようなギターをメインにフューチャーしたアップテンポな曲だけでなく、It Ain't Over Til It's OverなどのミドルバラードもGOODで、マルチタレントぶりはやっぱりプリンスを思わせます。ジョン・レノンの信奉者だそうですが、そういえばWalls and Bridgesの頃のジョンの曲調に少し近いものがあるかも。
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