Christopher Cross
80年代前半に吹き荒れた「AOR旋風」のまっただ中に、突如としてチャート上位に現れた謎の新人が、クリストファー・クロスでした。この曲はシングルリリースされたものですが、アルバム(邦題の「南から来た男」もミステリアスでした)は全ての楽曲が高い完成度で、西海岸サウンド+落ち着いたプロミュージシャンの余裕のパフォーマンス、というような感じ。ボーカルのやや甲高い子供っぽいトーンもいい味を出していて、どこでいつ聴いてもハマる作品で、こういうのが最近ないよなあ....とつくづく思います。ニコレット・ラーソンやマイケル・マクドナルド、J.D.サウザーがコーラスで、ラリー・カールトンやジェイ・グレイドンがギターで参加しているとのことで、極上さも納得。クリストファー・クロスはこの後のBest That You Can Do(邦題はニューヨーク・シティ・セレナーデだったように思う)の方が一般的には有名ですが、このデビュー作も時を経てなお、輝いています。

Christopher Cross
Christopher Cross

Warner Brothers
1990-10-25
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