BEATLES
ビートルズ最後のアルバムLet It Be収録のミドルテンポのご機嫌なナンバーで、黒くてタイトなビートルズです。発売はこのLet It Beが後だが録音は前作のAbbey Roadの方が後というややこしい背景があって、同名映画用に録音してお蔵入りになっていた膨大なマスターテープを、ジョンとジョージが連れてきたフィル・スペクターがリミックス&オーケストラダビングを重ねてやっと発売したアルバムです。「フィル・スペクターに音を壊された」とポールが怒ったという、いわくつきの作品だったんですが、2003年にオリジナルテイクで再発売されたのがNaked(つまりハダカですね)。中学生の時に初めてスペクター版で聴いたときから好きな曲だったのですが、Nakedの方もポールのボーカルがド迫力でOKです。Nakedを聴いて思うのは、ビートルズってコンポーザーとしての神話的評価は当たり前だとしても「演奏も上手かった!」という点。ライブ活動を1966年に終わらせたのがやはり惜しい。映画の中でこの曲の演奏について議論になり、ポールがジョンに「こんな感じで歌いたいんや」ってカラダをくねらせながら切々と訴えるシーンがありましたが、Nakedで聴いて納得できました。

♪from www.mxtabs.net

Let It Be... Naked [Bonus Disc]
The Beatles

Capitol
2003-11-18
売り上げランキング 881

Amazonで詳しく見る
by G-Tools